日本におけるヨーロッパ音楽の導入は、明治初年軍楽隊と唱歌教育が主導的な役割を果たしたが、 とりわけ軍楽隊が早く導入された。その後吹奏楽は、軍隊楽の全盛期を経て、戦後はスクールバンドが主流となった。 そして1960年代になって演奏技術の向上や表現力の豊かさ、あるいは国際交流が求められるようになり、 日本の吹奏楽関係者は「日本吹奏楽指導者協会（JBA）」を結成し（昭和42年・1967年1月)、 この問題と取り組むことになった。以来、本協会は別項「活動実績」にあるような事業を展開し、斯界の発展のために活動してきた。 そして本協会は2000年（平成12年）6月、文部科学省を主務官庁とする社団法人として認可され、 さらに2011年（平成23年）8月内閣総理大臣より公益社団法人として認定された。以来公益法人 として我が国吹奏楽界の発展に重要な役割を果している。JBA本部・団体概要より）

関西支部は、日本吹奏楽指導者協会（JBA）本部の運営方針に基づき、昭和４６（１９７１）年４月１日に設立。初代支部長に山口貞氏が就任し、岩藤孫彦、溝辺典紀、北西幸二、馬場武彦、佐藤浩史の各氏へと続き、事務局長は岩藤、北西、嶋袋年一郎、車茂、萩原稔浩の各氏が担当してきた。

令和３（２０２１）年４月に創立５０年を迎え、関東甲信越に続く第２位の会員数を保持し、全国的に注目される事業活動を展開している。主な事業である指揮法講習会は、会員が比較的接する機会の少ない地方での開催を重視し、また、中学生･高校生対象のソロコンテストは、１９９７年全国大会が開催される年に、第１回予選を大阪市内の会場で開始した。一方、会員間の親睦を深めることの意義を確認しながら、韓国、中国、台湾など、有志の会員が海外研修も実施し、国際交流の意義を尊重する姿勢も貫いている。

創立以来５０年の歴史と伝統を重んじる中で、会員各自が情熱的かつ意欲的な自覚を持って活動し、さらなる発展につながる組織が期待される。これからも私達は、会員の皆さまと共に歩む支部でありたいと考えています。